オルガテック東京2023展示会に行って来ました。
昨年から始まったオフィス家具の展示会で、今年はさらに多くの人々やメーカーが参加していたようです。
初めてオフィス家具メーカーの展示会に参加し、新鮮で興味深く見る事が出来ました。
予定では、ビックサイトの会場の視察は1日で終えてから都内のショールームを巡る予定でしたが、
メーカーの話を聞くうちに、朝10時から夕方までで会場の半分しか回ることができませんでした。
ショールームも限られた時間で回りましたが、コロナ禍の影響で急速に進む働き方の変化に対応するため、
メーカーが模索していることを目の当たりにしました。
最先端の技術を取り入れた家具、在宅ワークや遠隔地とのプレゼンや会議に対応する家具、
さらには木質化が進んだオフィス家具など、多様な提案がありました。
大手メーカーは、首都圏のオフィスを集約して社員がフリーアドレスで働く空間を提案していましたが、
そのオフィスから見える高層ビルが立ち並ぶ風景を見ると、木質化が求められる理由を理解できます。
最先端の技術を使用しても、働く人が懐かしさや安らぎを求める空間を必要としている事。
そして、木質化されたオフィスの窓から高層ビル群を見ながら、林業を営む従兄弟のことを思い出していました。
私は従兄弟にウッドショックになってから収入面で何か変わったかと聞いたのですが、
お金が何処に流れていっているのか知らないが、何も変わっていないとの事。
何とも言えない違和感を覚えたのも事実でした。
もやもやした気持ちを抱えながら、働く事の本質的な意味を深く考えていました。
東京の木質化されたオフィスで働く人々と危険と隣り合わせで働く林業家。
そしてお互いの事は知らない。
ビックサイトのオルガテックと各メーカーショールームを回った後、
フクタケの店頭に並ぶ、カンディハウスとシラカワの展示ブースに立ち寄ると、ほっと一息つけたのも事実です。
木材の高騰が続く中、当然ですが家具も高騰しています。
今まで良質な木材を使い安価な家具を作り続けた結果が今の状況です。
今の状況をチャンスにする為に
林業家、家具メーカー、デザイナー、販売店を繋げて家具の開発が出来ないだろうか?
家具の値段が高騰している理由や林業家の声を都会のオフィスで働く人々に伝える事が出来れば、
林業や家具業界に何かしらの変化が起きるはずです。
簡単では無いかも知れませんが、家具業界全体にいい変化が起きそうな気がします。